TV会議システム等を活用した遠隔授業も順調に進んでいます。今日はちょっとした授業の工夫を紹介します。
遠隔授業、ちょっとした工夫
遠隔授業を経験する生徒達はもちろん、私たち教師にとってもそのほとんどが初めての経験です。
いきなり遠隔授業にベストマッチした、新しい授業スタイルで実施するのは少し厳しいものがあります。そこで、援用されるのが、これまでの授業スタイルの延長線上にある授業スタイルの工夫です。
つまり、「伸び縮みする教室(岐阜大学益子教授)」という概念で、真和高校の遠隔授業はスタートしました。縮んだ状態が従来の教室、伸びた状態が遠隔授業の教室です。大事なのは「縮んだ教室」の概念が、生徒も教師も同じイメージで共有されているということです。
そうすると、これまでの授業方法が、伸びた教室の概念に合わせて様々な工夫が生み出されてきます。今日は、そのいくつかの工夫を紹介します。
定番の黒板利用
黒板の利用は、定番のスタイルです。
カメラの画角におさまるように、記述範囲を工夫すること、また、文字の大きさにも留意することが、工夫のポイントになります。
カメラの画角の工夫を加えて黒板の全面利用
更に、この板書に一工夫くわえると下のようにまったく従来の授業のように黒板の全面を活用して授業することも可能になります。
画面上で共有できるホワイトボードを使って、双方向性の強みを活かす
多くのTV会議システムでは、参加者が共有できる画面上のホワイトボード機能があります。
これを使うと、参加者もより積極的に学習に参加できます。
タッチパッドを使ってより自由度を高く
タッチパッドを使うと、下のように共有された画面に自由に書きこみができます。
ペンを使って書き込めるので、その場の授業の進度や内容によってフレキシブルな対応が可能になります。
チャット機能は生徒の味方!
TV会議ステムで、講師や参加者全員など状況に応じて、文字でのやり取りができる「チャット機能」があります。
たとえば、先生に質問したいときは、他の生徒の目を気にすることなくこのチャット機能でいつでも質問できます。生徒達は「通常の教室での授業よりも質問しやすい!」という声がよく聞かれます。